今年(2022年)も年末となりました。2019年に始まった新型コロナウイルス感染症の流行は、一時期ほどの勢いではありませんが、まだ終息をしません。来年こそは以前の暮らしや経済に戻ってほしいものです。
今年はロシアによるウクライナ侵攻という大きな問題が勃発しました。日本は第2次世界大戦終戦以降70年以上戦争のない日々が続いています。一方で、いつの時代にも世界のどこかで戦争や内紛が起きています。
ウクライナの人々は厳しい寒さに加えて、電気のない辛い生活を強いられています。また民間人も攻撃を受け、命を落としたり負傷したりした方々も相当数にのぼっています。本当に心が痛む状況です。
親鸞聖人は不安と争いの時代にあって、「世の中安穏なれ仏法ひろまれ」と述べておられます。是非、一刻も早く世界中の武力闘争が終息することを望みます。
日を追って寒さが厳しくなってきております。体調に気を付けて、良いお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願い申し上げます。
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本日の安全保障関連法の成立を受けて、真宗の教えをいただく教団としての声明を出させていただきました。
こうした声明は、生きることの意味を仏の教えによって求める信仰の運動として出させていただいております。「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」との宗祖親鸞聖人のお言葉、そして、宗祖が帰依された阿弥陀仏の争いなきことを願う本願のお心を、私どもの信心の表白として世に発信しております。
私たちに願いをかけておられる仏の御心に心を致し、皆様と共に真の平和への歩みを共にしてまいりたいと思います。
安全保障関連法成立にあたっての宗派声明
-積極的な「対話」による「真の平和」の実現を願う-
このたび安全保障関連法が成立したことに深い悲しみを覚えます。
私たち真宗大谷派は、先の大戦において国家体制に追従し、仏法を人間の都合で利用して戦争に積極的に加担しました。その過ちを繰り返してはならないとの決意から、安全保障関連法案に対して反対の意を表明してまいりました。その背景には、当派の過去の歴史だけではなく、人間がなす正義に絶対はないということを明らかにしてきた仏教の歴史があるからです。
「積極的平和主義」の名の下に、武力をもって平和を実現しようとする行為は、永続的な平和をもたらすものではなく、自他ともに怨みと敵意を生じさせ、報復の連鎖に陥らせるものであります。
人間とは、自我を離れられない身であり、どこまでも自らの立場を絶対化して、その危うさを問い直すことのできない愚かな存在です。だからこそ、それぞれが自身の愚かさに目覚め、人種、民族、文化、宗教、国家などの差異を超えて、他者と水平に出あう方途を模索しなければなりません。
私たちは仏の教えに基づく教団として、このたびの安全保障関連法の撤廃を求めるとともに、今後も引き続き、戦争に繋がるあらゆる行為を未然に防ぐ努力を惜しみません。そして、武力に頼るのではなく、積極的な「対話」によって「真の平和」を希求することをここに表明いたします。
2015年9月19日
真宗大谷派(東本願寺)宗務総長 里雄康意
(真宗大谷派ウェブサイトより引用) >>リンク
安全保障関連法成立に対する宗派声明(動画)
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7月15日、安全保障関連法案の衆議院平和安全法制特別委員会における採決を受けて、真宗大谷派宗務総長がコメントを発表しました。
「安全保障関連法案の衆議院平和安全法制特別委員会における採決を受けて」
このたびの安全保障関連法案の採決は、未来を踏みにじり、人のいのちを奪い取っていくことに直結する行為です。
このことは同時に、戦時下に生きた人々の声、無数の死者を背景に制定された日本国憲法の平和の誓いを空文化させるものです。
過去の歴史に学び、未来を開くことに逆行する安全保障関連法案の即時撤回を、「悲しみ」をもって強く求めます。
(真宗大谷派ウェブサイトより引用)
日本はこのまま戦争ができる国へと変貌してしまうのでしょうか。国民の理解も得られないまま、国民の過半数が反対する中で安全保障関連法案は強行採決されました。違憲である可能性が高いと言われる中、現政権が無理矢理にこれを推進する様は民主主義・立憲主義における政治の進め方から逸脱していると思われます。
「独裁」と言っても過言ではないこの状況に強い危惧感を覚えます。
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先月末、俳優の菅原文太さんが81歳でお亡くなりになりました。心より哀悼の意を表します。
菅原さんと言うと「仁義なき戦い」などで恐いイメージがありましたが、平和に対する思いが強い方で、晩年は農業や環境・平和運動に尽力されていたそうです。沖縄知事選の応援演説の中で政治の役割について述べておられますが、この中で「絶対に戦争をしないこと」と言っています。色々な考え方があるとは思いますが、管理人はこの言葉に強く共感します。最近では、集団的自衛権の行使容認や武器輸出三原則の緩和など、日本が戦争をできる国へと変わっていく気がしてなりません。
菅原さんは憲法についても語っています。「憲法は変えたらダメだと思っている。戦後68年間、日本がどこの国とも戦争をしないで経済を発展してこれたのは、憲法九条のおかげだよ。九条は世界に誇れる日本だけが持っている宝ですよ。」
「絶対に戦争をしないこと」は開始から2分30秒付近です。
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8月も残りわずかとなりました。終戦記念日が来るたびに戦争のない平和な毎日に感謝の念を抱きます。一方で、最近の憲法論議での改正(改悪)を目論む動きに危惧をおぼえるところです。今年は衆議院議員選挙を控え各候補者や政党もそれぞれの「憲法」に対する考えを示しています。今回の選挙の争点は景気対策・雇用対策や年金問題が中心のようですが、過去の歴史から深刻な経済不況が戦争の引き金になっていることも忘れてはなりません。憲法や平和に対する候補者の考えをよく聞いた上で慎重に投票したいと思います。私自身は浄土真宗を信仰する者の1人として、またこれまでに学んだ親鸞聖人の教えから「護憲」を支持いたします。真宗の平和への考えについて「真宗と平和」のページにまとめさせていただきました。どうぞご覧ください。
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8月9日は広島に続き長崎に原爆が投下された日です。64年前の今日、原子爆弾「ファットマン」によって約7万人以上の方々の命が奪われました。祈念式典において、麻生首相は「改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、国際社会の先頭に立っていくことを誓う」と述べました。64年もの月日が経つと当時の様子を語り継ぐ事が難しくなってしまいます。私たち日本国民は唯一の戦争被爆国としてこのような悲劇を繰り返さない努力をしなければなりません。そのために平和憲法を変えることなく、「平和な日本」をまた「平和な世界」を末永く後世に引き継いでいきたいと思います。
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本日8月6日(木)は広島「原爆の日」ですね。原爆投下から64年の歳月が経ちました。この世界で最初に投下された原子爆弾によって約14万人の命が失われてしまいました。私も戦争を知らない世代なのでその詳細を知るわけではありませんが、当時の資料を見ると想像を絶する悲惨さです。世界人類は二度とこのような事を繰り返してはならないと強く感じます。そのためにも平和憲法を守っていきたい。特に、憲法九条(戦争の放棄)を堅持していかなくてはならないと痛感いたします。何よりも64年間続いてきた「戦争のない日本」を変えてはいけないと思います。
written by 管理人
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