浄土真宗
真宗十派と言うように浄土真宗には大きく分けて10の宗派があり、交流機関として「真宗教団連合」の組織がある。中でも浄土真宗本願寺派(西本願寺)のことを「お西さん」、真宗大谷派(東本願寺)のことを「お東さん」と呼ぶ。大谷派は「浄土真宗」とは言わず、通常「真宗大谷派」と呼ぶ。各宗派は大きな組織が分化したもので、基本的な教義は親鸞聖人の教えに基づいており同じである。
<浄土真宗の特徴>
1.特別な修行を必要としない
例えば、滝に打たれての修行などは行わない。また、座禅や瞑想といった「修行」も行わない。これは他力(=阿弥陀様の本願)によってのみ人は救われるという考えからきている。信心が最も重要であり、称名念仏(「南無阿弥陀仏」を称えること)を報恩として行う。真宗門徒は朝夕のお勤めを行い、お寺での法話聴聞(聞法)に努める。
2.戒律がない
仏教の戒律のなかで、五戒(五つの行ってはいけないこと)とは
(1)不殺生戒(ふせっしょうかい) 殺生をしない。
(2)不偸盗戒(ふちゅうとうかい) 盗みをしない。
(3)不邪淫戒(ふじゃいんかい) 淫らなことをしない。
(4)不妄語戒(ふもうごかい) うそをいわない。
(5)不飲酒戒(ふおんじゅかい) お酒を飲まない。
しかし、浄土真宗では日常生活における戒律がない。
例えば、肉食妻帯。結婚は許される。肉類を食べても良いなど。
3.悪人も救われる
通常は仏教思想でもキリスト教でも、悪人は罰せられる。
浄土真宗では、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」(親鸞聖人のお言葉)。直接現代語に訳すと、「善人でさえ浄土へ生まれることができる。まして悪人は、なおさらだ」。ちょっと理解し難い言葉で「どうして?」と思ってしまう。言葉の意味については様々な説があり一言では表せないが、悪い事を是としている訳ではない。また、悪い事をしてよい訳がない。凡夫(=普通の人)は煩悩に満ち溢れている。これを「悪人」としている。
4.作法などに特徴がある
お線香を立てずに横に置くなど。→お作法
2月 23rd, 2010 at 11:18 AM
「特に称名念仏(「南無阿弥陀仏」を称えること)が最も大切である。」とか
「悪人も救われる」とか
ややもすれば「浄土宗?」とも受け取られるような表現であり、あまりに簡略化し過ぎだと思います。誤解する方も居られるのではないでしょうか?
2月 23rd, 2010 at 7:24 PM
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