3月 07

如来所以興出世(にょらいしょいこうしゅっせ)
唯説弥陀本願海(ゆいせみだほんがんかい)
五濁悪時群生海(ごじょくあくじぐんじょうかい)
応信如来如実言(おうしんにょらいにょじつごん)

<現代語意訳>
釈尊がこの世に出現された目的は、ただ阿弥陀如来のすべての人々を救うという大海のような本願を説くためであった。 五つの濁りに染まった悪世に生きる者たちよ、釈尊のお説きになる真実の言葉を信ずるべきである。

<この句について>
釈尊は、『阿弥陀経(あみだきょう)』のなかで、私たちが生きているこの世間を五濁悪世であると教えておられます。
「五濁悪世」(ごじょくあくせ)とは五つの濁りに満ちた悪い世の中のことで、五つの濁りは、
1. 人間の寿命が短くなり(命濁)
2. 時代的な環境が腐敗し(劫濁)
3. 煩悩が盛んとなり(煩悩濁)
4. 思想が混乱をきたし(見濁)
5. 人間の肉体,精神とも貧相,無気力になる(衆生濁)
を差します。
私たちは日々の生活の中で、思い通りにならない時は不平・不満を漏らし、都合の悪い事実からは目をそらせてしまいます。それに気づきなさいと教えているようにも感じます。

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